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【不動産】ロイヤルオーキッド社の買戻し不履行問題 タイ不動産市場の流動性懸念が浮上

タイの上場ホテル運営会社、ロイヤルオーキッドホテル(ROH)が、5つ星ホテル「ロイヤルオーキッド・シェラトン」の買戻しを期限までに実行できなかった問題が、タイの不動産投資信託(REIT)市場の流動性リスクを浮き彫りにしている。

この問題は、REIT「グランド・ロイヤルオーキッド・ホスピタリティ」(GROREIT)とROHの間で、5年前に結ばれたセール・アンド・リースバック契約に端を発する。契約では、ROHが5年後にホテル資産を47億3000万バーツで買い戻す義務を負っていたが、期限の7月14日を過ぎても取引は完了しなかった。信託の受益証券価格は一時、約15%下落した。

GROREITの運用会社ワンアセットマネジメント(ONEAM)は、ROHが契約通りに資産の移転手続きを行わなかったと説明する一方、ROH側は、受託者であるMFCアセットマネジメントから提示された支払い方法が契約条件と合致しなかったため、応じられなかったと反論している。両者の主張は真っ向から対立している。

今回の一件は、単なる一企業の資金繰り問題にとどまらず、タイの不動産・ホスピタリティ業界全体が抱える流動性の課題を浮かび上がらせたとの見方も広がっている。業界関係者は、事業拡大よりも資金繰りを優先する不動産会社が増えている背景に、高い資金調達コストと低迷する資産売却市場があると指摘。表面的な統計では不動産市場の回復が示されていても、その裏で個別企業の資金繰りが厳しさを増している可能性があるという。

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