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【経済】タイ6月の輸出20.8%増 電子機器と自動車がけん引し27カ月連続増

タイの通商政策戦略局(TPSO)は、6月の輸出額が前年同月比20.8%増の347億ドルと発表した。電子機器やスマートフォン、電気製品、自動車・同部品など工業製品への需要が伸びをけん引した。

工業製品の輸出は月間で25.1%拡大し、27カ月連続のプラス成長となった。一方、農産品・農産加工品の輸出は6.5%減少したものの、ゴムや砂糖、缶詰・加工水産物、ペットフード、加工鶏肉は増加を維持した。

減少が目立った品目には、生鮮・冷蔵・冷凍・乾燥果実、小麦製品などの加工食品、缶詰・加工果実、飲料、動植物油脂、生鮮・冷蔵・冷凍鶏肉、生鮮・冷蔵・冷凍エビが含まれる。輸出の伸びが工業製品に偏る一方、農産品分野ではばらつきが目立つ。

6月の輸入額は412億ドルで前年同月比50.3%増加し、貿易収支は65億3000万ドルの赤字となった。TPSO局長のナンタポン氏によると、金の輸入が192%増と伸び、輸入総額の7.2%を占めたことが赤字拡大の主な要因という。

上半期(1〜6月)累計では、輸出額が1970億ドルで前年比17.6%増、輸入額は2280億ドルで38%増となり、輸入の伸びが輸出を上回る形で貿易収支の悪化が続いている。世界経済の減速懸念や米国の追加関税措置など不透明要因が重なる中でも、電子機器やスマートフォンといった高付加価値品目への需要は底堅く推移しているとTPSOはみている。

輸入面では金以外にも、原材料や中間財の輸入が増加傾向にあり、国内製造業の投資意欲の高さもうかがえる。もっとも貿易赤字の拡大が続けばバーツ相場に影響を及ぼす可能性もある。

電子機器や自動車部品の輸出増は、タイに製造拠点を置く日系企業にとって追い風となる一方、金価格の高止まりによる輸入コスト増や、貿易赤字の拡大が為替や物流コストに与える影響にも注意を払う必要がありそうだ。

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