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【政治】アヌティン首相、国連特別報告者による国境紛争報告書に「一方的」と反論

タイのアヌティン首相は3日、国連のトム・アンドリュース特別報告者(カンボジアの人権状況担当)がまとめた報告書について、情報が一方的でタイ側の見解が反映されていないと強く反発した。同報告書は、タイとカンボジアの国境地域で起きた武力衝突をめぐり、約65万人のカンボジア人が国内避難を強いられたと推計していた。アヌティン首相は、シハサック外相が国連への正式な反論をまとめている最中だと明らかにし、タイとして受け入れられない結論には応じない姿勢を強調した。

シハサック外相はこの報告書について、国連人権理事会(UNHRC)の正式な報告書ではなく、アンドリュース氏個人が理事会からの委任に基づいて作成したものにすぎないと指摘。報告書は理事会での審査を経ておらず、加盟国が内容を議論し意見を述べる機会もまだ設けられていないという。外相はまた、報告書が示す65万人という数字について、50年以上前からタイ側が主張する領域内に住み続けてきたカンボジア人を含んでおり、国内避難民として扱うのは不適切だとの見解を示した。あわせて、報告書ではタイ側が受けた民間人の被害や、学校・病院への攻撃といった損失に触れていない点も問題視している。

アヌティン首相は、カンボジアが2000年の覚書と地図を国境交渉の基礎として国連に提出する計画があるとの報道にも言及し、タイは独自の法的立場を維持していると強調した。

タイとカンボジアは2025年12月27日に停戦合意に達したものの、緊張は依然としてくすぶっている。国連特別報告者は、避難したカンボジア人のうち2万人以上が帰還できていないとし、両政府に住民帰還への協力を求めていた。

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