【車両】長安汽車、EV電池と駆動系の総合サービス拠点をタイに開設 修理費を抑制
広告

中国の新エネルギー車大手CHANGAN(長安汽車)は、電池大手CATL系列のNING SERVICE社と提携し、タイ国内に電気自動車(EV)の電池と駆動システムを専門に扱う総合サービスセンターを開設した。同社にとって中国国外で初めての専門拠点であり、タイとしても、この種の総合サービス拠点が開業するのは初めてとなる。投資額は3000万バーツ超で、電池の故障診断機器や管理システム、施設整備、人材育成までを含む。
最大の特徴は、電池パック全体を交換するのではなく、劣化や故障が生じたモジュール単位で点検・修理できる技術にある。従来型の修理では電池一式の交換が必要になるケースが多く、費用や待機期間の負担が大きかった。モジュール単位の修理に切り替えることで、修理費用と修理期間の双方を抑えられるという。
また、CATLの電池を搭載していれば、CHANGAN以外のブランド車両の点検・修理にも対応できる点も特徴である。同センターは月間40〜50台の対応能力を持ち、電池の生涯保証(ライフタイム・ワランティー)を実質的に支える拠点と位置付けられている。CHANGAN側は、タイを東南アジアで最も重要なEV市場の一つと位置付けており、長期的な投資を通じて顧客サポート体制を強化する考えを示す。アフターサービス網の充実は、EV購入を検討する消費者の不安を和らげることになり、タイに進出する日系自動車・部品メーカーにとっても、競合の販売後サービス動向として注目に値する事例だ。
CATL側の担当者も、電池技術の強みとCHANGANの車両知見を組み合わせることで、タイのEVユーザーに迅速で質の高い修理体験を提供できると説明している。両社は今後、東南アジア地域のEVアフターサービス市場でも協力を広げる方針だ。
