【政治】タイ下院、27年度予算の第2読会入り 野党がさらなる削減要求
広告
タイ下院で、2027年度予算案の第2読会が始まった。野党側の議員は、特別委員会がすでに削減した111億6000万バーツを大きく上回る規模で、予算をさらに削減するよう政府に迫った。第2読会とは、予算案の内容を項目ごとに詳しく審議する段階のことで、その後の第3読会で最終的な可否が決まる仕組みになっている。
最大野党・人民党のシリカンヤ副党首は、政府が編成した予算に無駄な支出が含まれていると主張し、より大胆な歳出見直しを求めた。予算特別委員会は、審議の過程ですでに一定額の削減で合意していたが、野党側はこれでは不十分だとの立場を崩していない。予算を巡る与野党の攻防は、下院での採決に向けて今後さらに激しくなる見通しだ。
タイでは、2026年に総選挙を経て発足した新政権のもとで、初めての本格的な予算編成となる2027年度予算案の審議が続いている。歳出規模や重点分野を巡る与野党の意見対立は、財政政策の方向性を左右する重要な論点となる。
国会での審議日程が長引けば、予算の成立自体が遅れる可能性も出てくる。予算が期限内に成立しなければ、新年度に入っても新規の公共事業や各種政策の実施が滞る。タイで事業を展開する日系企業にとっては、予算案が最終的にどのような形で成立するのかを含め、今後の国会審議の進み具合をしっかりと注視しておく価値があるだろう。
