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【IT】伊バール・グループ、バンコクにサイバー拠点新設しアジア太平洋展開へ

イタリアのデジタル統合サービス大手バール・グループ(Var Group)は9月9日、バンコクを拠点とする合弁会社「ヤリックス・エーパック(Yarix APAC)」を設立したと発表した。タイ国内のサイバーセキュリティ事業を強化するとともに、アジア太平洋地域全体でのマネージドセキュリティサービス展開の足がかりとする。

新会社はバンコクに本社を置き、タイのテクノロジー企業CVベンチャーズが51%、バール・グループ傘下でサイバーセキュリティ専門部門であるヤリックスが49%を出資する。防御型のセキュリティ対策(ブルーチーム)を専門とし、企業や機関が直面する高度なサイバー脅威への対応を支援する。

同社の運営体制は「地域に根ざしつつ世界水準の専門性を備える」ことを重視。バンコク拠点の従業員は現地採用のタイ人のみで、マネジングディレクターもタイ人が務める。一方でセキュリティ運用センター(SOC)の業務は、ヤリックスの国際基準に沿った手法や工程で運営されており、すでに現地初のインシデント対応業務も実施済みだ。

バンコクが選ばれた背景には、成長するサイバーセキュリティ市場に加え、時差の面で有利な立地条件もある。アジア太平洋地域の業務時間帯をカバーすることで、深夜勤務に頼らずに24時間体制の脅威監視・対応が可能になるという。

CVベンチャーズのクリシュナヨス会長は、「クラウド活用やAI活用型サービス、規制強化、重要産業のデジタル化が進むなか、タイのサイバーセキュリティ市場は有望な成長段階に入っている」と指摘する。

同社はタイ国内で今後12カ月に3000万バーツの売上を目指し、その後12カ月でさらに倍増させる計画だ。すでに現地パートナー2社と販売代理店契約を結び、営業体制も整えたという。今後24〜36カ月で数億バーツ規模の投資も計画しており、現地採用や高度なセキュリティ体制の構築を進める方針。デジタル化を進める日系企業にとっても、現地セキュリティ委託先選定の選択肢が広がることになる。

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