タイ運輸省は、バンコク西部を通る有料高速道路「プラチムラッタヤー高速」の通行料金を引き上げると官報で告示した。新料金は12月15日から適用される。4輪車は現行の65バーツから80バーツへ、4輪超から10輪までの車両は105バーツから130バーツへ、10輪以上の大型車は150バーツから185バーツへと、それぞれ引き上げられる。値上げ幅は車種によって20〜23%程度で、既存の利用者にとっては小さくない負担増となる。
今回の値上げは、道路会社との特許契約(コンセッション契約)に基づき、5年ごとに料金を見直す取り決めに沿ったものだ。特定の政策変更というより、契約上あらかじめ定められた定期改定となる。バンコク近郊では、こうした料金体系の高速道路が複数運営されており、今後も同様の見直しが順次行われる見通しだ。
同高速道路は、バンコク西部と環状道路を結ぶ主要ルートの1つで、工業団地やロジスティクス拠点が集積するバンコク西部・北部方面への物流にも利用されている。特に10輪以上の大型トラックは、引き上げ幅が最も大きい区分に該当する。原材料や完成品の輸送で大型車を頻繁に利用する製造業にとっては、輸送コストへの影響を試算しておくことが必要だ。
タイでは近年、燃料税や高速道路料金など、物流コストに直結する項目の見直しが相次ぐ。運送業者にとっては、燃料費に加えて通行料も上昇するため、運賃への転嫁を検討する動きが広がる可能性もある。

