【投資】タイのFDIが過去最高191億ドル ASEAN全体も8.1兆バーツに拡大
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タイ投資委員会(BOI)は9月22日、国連貿易開発会議(UNCTAD)のデータをもとに、東南アジア諸国連合(ASEAN)への外国直接投資(FDI)の動向を明らかにした。2025年のASEAN全体へのFDIは前年比10%増の2460億ドル(約8.1兆バーツ)となり、世界全体の約15%を占めた。タイ経済紙クルンテープ・トゥラキットが報じた。
ASEANは、途上国の地域の中で最大かつ最も伸びの速いFDIの受け入れ先となった。東アジアの主要国・地域への投資額を初めて上回った点も目を引く。
タイへのFDIは前年比30%増の191億ドル(約6300億バーツ)で、過去最高を記録した。サービス、金融、製造業、デジタル分野が伸びを支え、なかでも情報通信技術(ICT)分野は2倍に拡大した。
BOIのナリット長官は、新しい時代の産業を支えるには、科学技術や高度なデジタル、工学分野の人材育成を急ぐ必要があると強調した。そのうえで、政府とBOIが力を入れる人材育成策「スキル・ブリッジ」を通じて、企業の求める技能を持つ人材を増やす考えを示した。
BOIは投資の受け入れ体制も整えている。許認可を20〜50%早める「タイランド・ファストパス」を導入したほか、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)と連携し、2025〜2030年の地域投資促進行動計画もまとめた。
ただ、国別の構成には変化もある。タイ中央銀行の統計では、2025年の日本からの純直接投資はタイ全体の約1.2%に留まり、存在感が薄れた。一方、BOIへの日系企業の投資申請は2025年に311件、1191億バーツと大きく伸びており、撤退ではなく事業の組み替えが進んでいるとの見方が多い。
