【製造】バンコク東部の工業団地が冠水 工業相「経済への影響はまだ出ていない」
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タイのワラーウット工業相は9月28日、水害で冠水した工業団地について「現時点で経済への大きな影響は出ていない」と述べた。団地内の共用部分では、水の深さが約20センチから50センチ近くに達している。
タイ工業団地公社(IEAT)は大型ポンプを使い、排水作業を急ぐ。特に力を入れるのは、バンコク東部のラートクラバン工業団地とバンチャン工業団地。潮位が下がっている時間帯を逃さず、水を外へ出す方針だ。どちらも首都に近く、日系企業の工場が多い地域として知られる。IEATによると、タイの工業団地は2026年3月時点で82カ所あり、5798の工場が操業している。
工業相は、今回の水害は2011年の大洪水とはまったく性質が違うと強調。2011年は北部から大量の水が流れ込み、アユタヤなどの工業団地が長期間水につかった。その後、各団地は周りに堤防を築いている。今回はバンコク上空に低気圧がとどまり、4〜5日にわたって大雨が降り続いたことで、団地の中に直接水がたまった。
現時点の報告では、工場の重要な設備に被害は確認されていないという。一部の工場に水が入ったものの、主要な部分には届いていないとのことだ。IEAT総裁は各工場に土のうを配り、被害が出た場合はすぐに支援する体制を整えている。
ただ、団地から水路へ排水すると、周りの住宅地の浸水が悪化する。そのため、工業相はIEATに対し、周辺住民への気配りも求めた。東部の先端技術系の団地では団地内の水位を守る必要があるが、住民に被害が出れば補償を検討するとした。
雨雲は北へ移動しつつあり、1〜2日で雨は弱まる見通し。とはいえ工業相は「曇り空が続く限り油断はできない」とする。タイ工業連盟(FTI)も28日、上流からの水に警戒を続けるよう工場に呼びかけた。
