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【車両】タイ洪水で部品供給に黄信号、トヨタ生産停止に続き部品5〜6工場も止まる恐れ

タイ工業連盟(FTI)自動車部会のスラポン報道官は、トヨタがタイ国内4工場の生産を一時停止したことについて、洪水で従業員が通勤できず、一部の部品メーカーが部品を届けられなくなったことが原因だと説明した。トヨタはサムロン、バーンポー、ゲートウェイの3工場を10月5日から10日まで止める予定。ホンダもプラチンブリ県とアユタヤ県の2工場を10月2日から6日まで休止する。

報道官がより強く心配するのは、完成車メーカーではなく部品メーカーの状況。部品工場が止まれば、組み立て工場にも次々と影響が広がるためだ。このため、FTIは会員企業に被害情報の取りまとめを急がせており、チャチューンサオ県バーンポー郡とサムットプラカーン県バーンプリー郡で、さらに5〜6工場が操業停止に追い込まれる可能性があると指摘する。

一方で、2026年の自動車生産目標145万台は据え置く。顧客の注文に応じて生産を続ける必要があるうえ、生産量はすでに大きく落ち込んでおり、これ以上は減らしにくいというのが理由だ。

FTIのピムジャイ会長によると、2026年1〜7月の国内新車販売は前年同期比17.38%減。家計の購買力の弱さと、自動車ローンの審査の厳しさが重荷となっている。業界の景気の良し悪しを示す8月の産業景況感指数も89.7と、7月の90.0から低下した。

一方、工業経済局(OIE)が発表した8月の製造業生産指数(MPI、工場の生産量の動きを示す指標)は前年同月比4.44%上昇し、AIやデータセンター向けの通信機器と電子部品が全体を押し上げた。コンピューターの生産は50.2%増となった。ただ同局によれば、洪水の影響は9月と10月の統計に表れるとのこと。多くの部品メーカーと結びつく自動車産業への波及が、今後の焦点となりそうだ。日系の部品調達網にとっても、目が離せない局面に入った。

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