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【経済】IMFがタイに「豊かになる前に老いる」と警告、生産性とAIが打開策に

国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会が10月12日、バンコクのシリキット国際会議場で開幕した。初日に公表されたIMFの旗艦報告書「アジアの未来を形づくる」は、タイの名を68回挙げ、高齢化による構造リスクを鮮明に描き出した。

報告書は、タイを日本、韓国、中国などと並ぶ「人口ボーナス後」のグループに分類した。人口ボーナスとは、働く世代の割合が高く経済成長を押し上げる時期を指す。このグループでは2050年までに生産年齢人口が約4分の1減る見通しだ。グループ内には高所得国が多い中が、タイは数少ない中所得国であり、ベトナムとともに「豊かになる前に老いる」リスクがあると指摘した。

財政面の弱点も多い。年金の拠出率は賃金の10%以下に留まり、20%以上のマレーシアやシンガポールに比べて見劣りする。それでいて医療費は年金以上に速く増える見通しだ。金融では、高齢化により家計が預金を好み借り入れが減るようになるため、銀行の融資が縮小しやすいとした。株式市場では上位10社が時価総額の約3分の2を占めており、新興企業が資金を集めにくい構造も問題視した。

その一方でタイの強みも評価された。プロンペイなどの電子決済基盤は世界の先頭グループとされ、2024年の国境を越えたQRコード決済は前年比で300%超伸びている。国民皆保険制度も、費用を抑えた成功例として特別に取り上げられた。

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