【環境】IMT-GT閣僚会合が共同声明 産業集積と観光の回廊化加速など合意
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タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)は、トラン県で9月4日に開かれた第31回IMT-GT閣僚会合で共同声明を採択した。統合的で包摂的かつ持続可能な成長を掲げる「IMT-GTビジョン2036」の下、交通・エネルギー・デジタルの連結性強化、越境物流の円滑化、投資促進、人材交流などを進める。アジア開発銀行(ADB)やASEAN事務局は、クリーンエネルギー移行や資金面での支援に意欲を示した。また、ラオス=タイ=マレーシア=シンガポール域内の産業集積と観光の回廊化を急ぐことが合意された。
IMT-GTは国境を跨ぐ経済回廊を磨き上げる取り組みであり、港湾・道路・鉄道に加え、デジタルの相互運用を協議する。関税・検疫の手続き一体化、電子原産地証明や電子貿易書類の普及は物流の時間短縮を実現する。再生可能エネルギーの電力連系は産業の脱炭素化を後押しし、工業団地の競争力を高める。観光では海のルートと航空の接続を改善し、滞在の周遊性を高める構想が進む。
