【車両】リープモーターが新型SUV「B10」をタイにASEAN初投入
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中国EVメーカー「リープモーター」は新型SUV「B10」をASEANで初めてタイに投入する。正規販売代理店のパナコーンヤントラクン社(PNA)は9月15日、事前予約を開始したと発表した。価格は70万バーツ未満とし、10月上旬に正式発売する。
同社はすでに「C10」を97万8000~109万8000バーツで販売しているが、B10はそれより低価格のBセグメントSUVである。航続距離は1充電あたり500キロ超、後輪駆動の電動モーターを搭載する。
今回の事前予約は1000台限定で、予約金1010バーツを支払うと1万バーツの割引が受けられる。対象期間は10月5日まで、納車は同月31日までを予定している。
B10はすでにドイツ・ミュンヘンの国際モーターショー「IAA Mobility 2025」で欧州市場に投入されており、価格は2万9900ユーロ(約110万バーツ)から。グローバル展開を加速するリープモーターは、ステランティス・グループの一員であり、ジープやプジョー、アルファロメオなどのブランドを擁する大手自動車連合の資本支援を受けている。
タイEV市場の展望
タイは政府がEV普及を推進しており、輸入車も販売台数を伸ばしている。リープモーターがASEAN初の投入先にタイを選んだのは、今後の地域戦略でタイを重要市場と位置づけているためだ。同社はすでに世界30市場以上に700以上の販売・サービス拠点を持ち、タイ国内でもアフターサービス体制の整備を進める。
タイEV市場は今後数年で急成長が見込まれており、B10の投入は価格競争を激化させる可能性がある。特に中間所得層をターゲットにしたSUV需要を取り込めるかどうかが鍵となる。
