期間限定バンコク週報無料購読キャンペーン実施中

【経済】タイ工業連盟、通商圧力と金融不安下の景気停滞に5項目の緊急提言

タイ工業連盟(FTI)は9月15日、アヌティン首相に対し、米国の関税措置や国内金融不安が産業競争力を脅かしていると警告し、緊急対応を求めた。以下は提言の骨子。

  1. 米国の迂回輸出認定回避のため、商務省と連携した原産地規則の明確化
  2. 中小企業向け「緊急融資ファストトラック」制度(即日~7日以内に保証付与)
  3. 電力料金再編と再エネ拡大、LPG分離政策への反対
  4. タイ・カンボジア国境紛争下での物流代替ルート確保と補償
  5. 異常な金輸出増加によるバーツ高の調査

FTIは「ベトナム通貨が3%下落する一方で、タイバーツは8%上昇し輸出競争力を損なっている」と指摘した。

これに対し、アヌティン首相は「生活費抑制、国境紛争解決、自然災害対策、社会的脅威の抑制を優先する」と強調。政府と民間の合同委員会を通じ、定期的に問題解決に取り組むと表明した。

FTIはまた「メイド・イン・タイランド」調達制度の拡充を提案し、政府調達で国産品優遇率を最大20%に引き上げる案も提示。輸出促進や民間減税策も盛り込み、産業競争力維持へ官民連携の強化を訴えた。

この記事がお役に立ちましたら
フォローをお願いします

シェアしていただければ幸いです
目次