【車両】EV販売拡大続くタイ市場 注目されるEV輸出開始
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タイの電気自動車(EV)市場は、国内自動車販売全体が停滞するなかでも成長を続けている。陸運局の統計によると、2025年1〜7月の乗用BEV(純電動車)販売は8万1179台に達し、前年比で57%増加した。また。新車販売全体に占める割合は18%に上る。
また、プラグインハイブリッド車(PHEV)は前年比316%増と急伸し、ハイブリッド車(HEV)も堅調だった。その一方で、自動車販売全体では35万1796台と前年同期比で0.74%減少するなど市場全体の低迷が鮮明となっている。
現在、注目されているのはEV輸出がスタートしたこと。今年7月には167台の国産BEVが海外市場に出荷され、今後も輸出台数の拡大が見込まれる。タイ政府は電動車支援策EV3.0およびEV3.5制度に基づき、生産比率義務を一部緩和しつつ輸出拠点化を加速させる方針を打ち出している。
産業界からは「タイが地域のEV生産・輸出ハブになる条件は整いつつある」との期待が寄せられているが、内需に加え輸出市場を開拓できるかどうかが今後の成長持続の鍵となる。
