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【政治】タイ・カンボジア国境再開時期は依然不透明、経済界に不安広がる

アヌティン首相は、カンボジアとの国境紛争が外交および安全保障の両面で解決されるまで、一部検問所の再開は行わない方針を改めて表明した。これにより国境貿易は6月以降、前年比97.5%減少しており、国境依存度の高い事業者に深刻な影響を与えている。

9月10日にカンボジアで行われた合同国境委員会では一部地域の再開が議論されたが、タイ国軍や経済界からは「国家安全保障を最優先すべき」との声が根強い。紛争地域に近い物流ルートの安全確保が難しいことがその背景にある。

ただ、タイ工業連盟(FTI)は「国境問題の長期化は輸出競争力を低下させる」と警告。特に工業製品や農産物の越境輸送が滞ることで、中小輸出業者への打撃が懸念されている。さらにFTIは、電力価格上昇など国内コスト要因にも迅速な対応を求めている。

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