【商業】セントラルと観光当局が観光客誘致で協働 年末大型イベントで消費喚起
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タイ小売最大手セントラル・グループはタイ国政府観光庁(TAT)と提携し、タイを世界水準の観光デスティネーションへ押し上げる共同施策をスタートした。
年末にかけて全国規模の大型イベントと販促を展開し、観光回復の追い風を消費へ結びつける狙いだ。同社によると、今年、グループの各商業施設を訪れた外国人は2024年のほぼ2倍に増えた。観光スポーツ省の統計では、1月1日~9月14日の訪タイ者は2290万人となり、旅行消費は1兆バーツを超えている。セントラル・グループの中核企業セントラル・パッタナー(CPN)は第4四半期(25年10月~12月)、観光客の消費が前年同期比50%を増えると見込む。重点市場はシンガポール、香港、中国、マレーシア、インド、米国、ロシア、英国、中東と広範囲にわたる。
9月にはバンコクで新施設「セントラル・パーク」を開業。10月24日には「セントラル・クラビ」を開く計画である。10月は光の祭典「アメージング・タイランド・グランド・ディワリ」を開催。中国人旅行者向けには「Nihao Month」で特別割引を用意し、中国のゴールデンウイークに合わせたキャンペーンを全国の観光型モールで行う。そして年末は「セントラルワールド・カウントダウン2026」を軸に、全国43のショッピングセンターで「World’s Great Celebration」を同時展開し、来街者の消費を引き上げる。
小売り大手セントラル・リテール(CRC)は全国3000超の店舗でゴールデンウイーク、ディワリ、クリスマスに合わせた特別企画を実施し、第4四半期に150万人超の観光客来店と52億バーツ超の売上を狙う。
