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【車両】アンチョリンがタイ新工場開設 EV内装需要に対応し地域供給拡大

自動車内装大手アンチョリン(Antolin)がタイで新工場を開設した。新たな拠点は、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどで進む電動化プロジェクトに呼応し、完成車メーカーに製品を供給する。

最新の環境配慮型技術を導入したタイ工場では天井材、ドアパネル、コックピットなどモジュラー型内装を生産。吸音フォームや次世代基材、専用組立ライン、さらに社内試験施設を備え、品質を確保する。

アンチョリンはすでにフォード、ビンファスト、BYD、長安汽車などと取引をしており、今後も電動車やハイブリッド車向け内装を供給する計画だ。開所式でエルネスト・アンチョリン会長は「タイは東南アジアの産業拠点として重要であり、電動モビリティの成長を支える」と述べた。同社はタイ国内では32工場、8営業技術拠点を持ち、従業員は3800人を超える。

国際自動車工業会(OICA)によると、東南アジアの自動車生産は2024年に年間440万台を超え、うちタイは半分以上を占めた。電動化シフトに伴い、車内快適性やモジュラー内装の需要は急拡大しており、同社の投資は市場ニーズを反映した動きとなっている。

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