【三面】偽薬製造販売で女を逮捕 咳止め17万本押収2000万バーツ相当
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タイ警察当局はこのほど、咳止めの偽薬を密かに製造・販売していた犯罪組織の一員とみられる34歳の女を逮捕した。押収された偽薬は17万2000本に上り、総額約2000万バーツ相当とされる。
タイ警察庁消費者保護課の捜査員は、食品医薬品局(FDA)の係官とともにバンコクおよびパトゥムタニ県で関係先を家宅捜索し、大量の偽薬を押収した。FDAは偽薬が健康被害を引き起こす危険性を警告しており、消費者に対し正規ルートでの購入を呼び掛けている。
タイ保健省によると、近年オンライン市場を通じた偽薬流通が拡大しており、2024年だけで300件以上の摘発が行われた。WHO(世界保健機関)も東南アジア地域を偽薬多発地域と位置付けており、今回の摘発は国際的な監視体制強化の一環とみられる。警察は今後も捜査を継続し、組織的な偽薬流通網の解明を進める方針である。
