【経済】タイが中国とコメ輸出契約 商務相が11月訪中し農産物拡大協議
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スパチー商務相は、11月に中国を訪問し、タイ米輸出に関する政府間契約を締結する予定であると発表した。契約締結に合わせ、他のタイ産農産物の中国向け輸出拡大についても協議する計画だ。これは、バンコク近郊ノンタブリ県のインパクト・ムアトンタニで開催された泰中合作博覧会2025でのスピーチで明らかにされたもの。
タイ商務省によると、2024年のタイ米輸出量は約820万㌧で、世界第2位の輸出国となっている。主要輸出先は中国とアフリカ諸国であり、中国市場は特に重要性が高い。同商務相は「中国との協力を深めることで農産物の安定供給と農家所得の向上を図る」と強調した。
また、中国はRCEP(地域的包括的経済連携)協定の主要国であり、タイにとって関税優遇措置を活用できる市場でもある。農業経済学者は「中国との長期契約はタイ農業の収益基盤を強化し、地域経済の安定につながる」と評価する。
