【経済】タイ歳入 前年同期比1.9%増も目標を1.3%下回る 輸出増に期待
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タイ財務省は2025会計年度(2024年10月〜2025年9月)のうちの11カ月間で、政府の純歳入が2兆5040億バーツに達したと発表した。前年同期比で1.9%増となったが、目標を1.3%下回った。
3主要税務機関の合計歳入は2兆6120億バーツで、目標を1004億バーツ下回った。内訳は物品税局が657億バーツ(11.8%)不足、歳入局が267億バーツ(1.3%)不足、関税局が79億バーツ(7.1%)不足であった。背景には、電気自動車(EV)推進策による自動車税収の減少や、法人税・付加価値税の落ち込みがある。
一方、その他政府機関は411億バーツ(27.4%)上振れ、国営企業も207億バーツ(13.9%)増収となった。財務省は引き続き歳入を注視し、国家開発に必要な財源確保と財政安定の両立を図るとした。
財政収支では、歳入2兆4730億バーツに対し、歳出は3兆372億バーツ。赤字を補うため8695億バーツを借入れており、8月末時点の現金残高は4598億バーツであった。今後の歳入見通しには、経済成長の回復や輸出の持ち直しが重要な鍵となる。
