【環境】仏ヴェオリアがCCEの持分拡大 タイで廃棄物発電事業強化
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フランス系環境大手ヴェオリアは、東部経済回廊(EEC)に立地するチョンブリ・クリーンエナジー(CCE)の株式を66.6%まで引き上げ、タイにおける廃棄物発電(Waste-to-Energy, WtE)事業の拡大を加速させる。
CCEは2024年に6万5072MWhを電力。26万世帯分の年間消費電力に相当する規模を供給した。稼働率は92%と業界平均を上回り、CO2排出削減量は2万4294トンに達した。ヴェオリアはこれらの成果を踏まえ、廃棄物発電から廃棄物資源化(Waste-to-Resource)へ事業領域を広げ、循環型経済への移行を後押しするとしている。
循環経済への布石
ヴェオリアは「GreenUp戦略」に基づき、廃棄物削減・脱炭素・資源再生を推進する方針だ。今回のCCE持分拡大は、タイの産業廃棄物管理政策やバイオ・サーキュラー・グリーン(BCG)モデルにも沿うもので、同社は「タイの産業界における持続可能な廃棄物管理のリーダーとなる」と表明した。
