【経済】タイ商工会議所連合が輸出減速警告 「ゼロ汚職委員会」の設置発表
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商工会議所、工業連盟、銀行協会から成るタイ商工会議所連合会(JSCCIB)は、第4四半期の輸出減速に警告を鳴らす。世界経済の不透明感やバーツ高で競争力が低下し、観光や国内需要の回復が遅れているためだ。
同連合会は新政権に対し、データ活用による経済政策、資金調達支援、産業効率化を柱とする経済モデル再生構想を提示する計画を明らかにした。
さらに「ゼロ汚職委員会」を設置し、官民協力で不正防止を推進すると発表。タイの腐敗認識指数(CPI)は2024年に34へ低下しており、国際的信用の毀損が投資を阻害すると警鐘を鳴らした。
通商交渉での懸念事項
米国との交渉では域内原産割合(RVC)の引き上げが求められており、明確な合意が得られなければ米国がタイ製品を迂回輸出と見なし、最大40%の関税を課す恐れがある。輸出依存度の高いタイ経済にとって大きなリスク要因となる。
