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【社会】タイ水源事務所が大洪水再発を否定 世銀「水害リスク高く治水投資急務」

タイ各地で降雨量が増加し洪水被害が相次いでいるが、国家水源事務所(ONWR)は「2011年の大洪水の再来にはならない」と強調した。パイトゥン副事務局長によると、ピン川やナン川下流域の水位が上昇し、プミポンダム、シリキットダム、クウェーノイダムの貯水量が増えているものの、危機的な状況ではないという。

2011年の大洪水ではタイ全77都県のうちバンコクを含む65都県が被災し、経済損失は1兆4000億バーツに達した。ONWRは過去の教訓を踏まえ、ダム管理や遊水地の整備を進めており、気象局(TMD)や国家経済社会開発委員会(NESDC)とも連携して早期警戒体制を強化している。

世界銀行のレポートでは、タイは気候変動により今後も水害リスクが高く治水投資の拡充が急務としているが、ONWRはタイ国民に対し過度な不安を抱かず、公式発表に基づいた行動を取るよう呼びかけている。

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