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【政治】タイ下院外交委 カンボジアとの覚書破棄を問う国民投票の是非取り沙汰

カンボジアとの国境紛争を背景に、タイ政府は2000年と2001年に同国と締結した第43号・44号覚書の破棄を問う国民投票を予定している。この動きに関連し、下院外交常任委員会はシーハサク外相に対し、10月7日の委員会で説明を行うよう求めた。

サラッサナン委員長(タイ貢献党)は、アヌティン首相が施政方針演説で言及した覚書は国家安全保障に直結する複雑な内容を含み、慎重な議論が必要であると指摘した。カンボジアとの国境線を巡る問題は長年続いており、ASEAN地域全体の安定にも影響を与える可能性があるためだ。

タイ外務省によれば、タイとカンボジアの貿易額は2023年に約2兆バーツに達し、両国の経済関係は緊密である一方、国境を巡る緊張は繰り返し発生してきた。今回の国民投票は、外交・経済両面に影響を及ぼす重要な政治イベントとされている。

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