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【経済】タイ政府、国際収支の異常値を調査へ 財務相「為替の安定を脅かす」

エクニティ財務相は、国際収支統計における「誤差脱漏(NEO)」の急増を受け、資金流入経路の調査を開始すると発表した。財務省は証券取引委員会(SEC)、マネーロンダリング対策局(AMLO)、税関、タイ銀行(BOT)などと連携し、暗号資産を含む不透明な資金の流入を追跡する。銀行協会や資本市場連盟からも情報提供を受けるという。

NEOは資金統計で説明不能な流出入を示す項目であり、2025年に急増。経済専門家は「統計の歪みはバーツ安や市場不安を招く」と警告する。

タイ商工会議所大学(UTCC)の調査によれば、バーツは今年に入り主要通貨に対して5%下落しており、原因の一端にNEOの増加があるとされる。政府は透明性向上を通じ、投資家信頼の回復と為替安定を図る方針だ。

エクニティ氏は「首相からも徹底調査の指示が出ている」と強調。年内に詳細な報告をまとめる意向を示した。

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