【不動産】バンコクでポルシェ・デザイン・タワー着工 28年12月完成予定
広告

独ポルシェのライフスタイル部門とタイ不動産大手アナンダ社が共同開発する「ポルシェ・デザイン・タワー・バンコク」が10月7日に着工した。完成は2028年12月を予定し、アジア初のプロジェクトとして超高級住宅市場の新基準を打ち立てる。
バンコク都トンロー地区スクンビット38に位置する同タワーは、22戸のデュプレックスおよびクアッドプレックス型スカイヴィラを備え、専有面積は525〜1135平方㍍。各住戸には専用プールと最新設備を備えたキッチンが設置される。
建築にはポルシェのデザイン哲学が反映され、「パッションスペース」と呼ばれる車庫兼エンターテインメント空間や、ポルシェ911タルガの機構を模した自動開閉テラス「キネティック・ムーブ」、建物外観を特徴づける「Xフレーム」「クラウン」など革新的な要素を採用。また、車で直接住戸フロアまでアクセスできる「ループ」構造が導入されるほか、施設には25メートルプール、フィットネス、スパ、ラウンジ、ビジネス施設が完備される。
ポルシェ・ライフスタイル・グループのステファンCEOは「技術と美学の融合を形にした建築であり、アジアの高級不動産に新たな道を拓く」と意気込む。アナンダ社のチャノンCEOも「バンコクを世界的な高級住宅投資の拠点として位置づける」と強調した。
タイ不動産市場は外国人投資家の関心が高まっており、とりわけ高級住宅分野は堅調だ。タイ国政府観光庁(TAT)によれば、2024年の外国人投資関連ビザ申請は前年比で25%増加しており、富裕層による滞在需要が背景にある。
