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【政治】沈静化遠のくタイ・カンボジア国境紛争 米大統領が仲介意向示す

国境紛争の再燃で関係が悪化しているタイとカンボジアについて、トランプ米大統領が和平交渉の仲介役を務める意向を示した。

これを受けてアヌティン首相は10月8日、「トランプ大統領の善意の表れであるが、いかなる交渉も過去に両国が同意した4条件に基づかなければならない」と強調した。その4条件とは、①係争地からの兵員と武器の完全撤退、②タイ領からの侵入者退去、③民間人を危険にさらす物資の除去、④タイの主権尊重の再確認。

タイとカンボジアの国境では過去にも断続的に衝突が起きており、国境付近の治安悪化は経済活動に与える影響が大きい。タイ中央銀行は国境貿易がGDPの約1割を占めると指摘。緊張の長期化は貿易収支や観光に深刻な打撃を与えることになり早期解決が求められるが、ASEANの一体性維持の観点からも、外部仲介がどこまで機能するかは注目されるところだ。

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