【商業】タイ火鍋市場に新ブランド バリュー感と高級感を両立
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タイのしゃぶしゃぶ・すき焼き市場で競争が激化している。大手チェーン「Suki Teenoi」を展開するBNNレストラングループが新ブランド「Teenoi Gold」を立ち上げ、 プレミアムマス層を狙う。プレミアムマス層は初任給世代から働き盛り世代までを想定し、バリュー感と高級感を両立させる。競合の多くが日本風しゃぶしゃぶを打ち出す中、Teenoi Goldは広東料理を取り入れて差別化する。
BNNは年内に2〜3店を開設し、2026年までに計11店舗に拡大する計画。市場全体では400〜600バーツ台の価格帯が多く、既存の中小独立店にとっては大手のスケールメリットによる原材料コストでの優位が脅威となる。
消費者の購買力が弱まり、外食支出が減少する中、大手チェーンは新ブランド展開で顧客層拡大を図っている点について、タイレストラン協会のタニワン会長は、「独立系ビュッフェ店は顧客を奪われかねない」と警鐘を鳴らす。
Teenoi Goldは、BNN社と香港出身シェフ郭慶豪氏の合弁会社が運営。BNNが70%を出資する。従来展開していた「Teenoi Express」は顧客の支持を得られず、新ブランドへ改称した経緯がある。
