【経済】金4100ドル突破でタイ国内相場急騰 バーツ高進行に取引課税検討も
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金価格が史上高値の1オンス=4100ドル超に達し、タイ国内相場も急騰している。米金融緩和観測と米中通商摩擦の再燃が背景にあり、金は「利回りを持たないリスク回避資産」として買いが膨らんだ。海外先物・現物の上昇を受け、タイ国内小売相場は6万4000バーツ台に入るとの見方も出ており、宝飾や電子部材の調達コスト、ひいては製品価格に直撃する。
金が年初来で急伸し、銀も史上高値に迫るなか、過熱感を警戒する声が支配的。タイ国内では金相場の急伸とバーツ高進行が同時に起き、中央銀行が金取引課税を検討しているとの報道も相次ぐ。ただ、業界側は「市場の機能を損ねる」として反対の立場で、外貨建て取引の促進など代替策を求めている。
タイ国内の市況は主要経済メディアの速報が実需価格に先行することが多く、注視すべきは海外時間の値動きである。足もとで金は4100ドル台を維持しつつ高値波乱の様相を見せており、超短期では逆行リスクも念頭に置くべきだ。
