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【商業】タイ国立公園収入が前年度上回る 環境保全と経済成長の調査が課題に

タイ天然資源環境省国立公園野生動植物局によれば、国内の国立公園における昨年度(昨年10月~今年9月)の収入は約22億バーツとなり、前年度を約800万バーツ上回った。新型コロナ後の旅行需要回復を背景に、エコツーリズムへの関心が高まり、国立公園を訪れるタイ人と外国人観光客が増えたことが要因とされる。

タイ国政府観光庁(TAT)では、2025年の外国人観光客数を3000万人超と見込んでおり、国家全体で観光業の回復が進んでいる。特に自然景観やトレッキング、キャンプなど「体験型滞在」の旅行需要が伸び、国立公園における来訪者の割合が上昇している。

代表的な観光地であるカオヤイ、ドイインタノン、シミラン諸島などは、環境保全と観光客受け入れのバランスが課題となっており、国立公園野生動植物局は入園者数管理や事前予約制、廃棄物削減措置などを強化。同局はまた、持続可能な観光に向け、地域住民やガイド団体との協力による保全モデルの構築する方針だ。 タイの観光産業はGDPの約12~18%を占める重要産業であり、水資源・生態系保護と地域経済振興の両立が今後の政策課題となる。国立公園の利用と保全をいかに調和させるかが、タイ観光回復における大きな課題となっている。

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