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【三面】タイ東北部の民家で台湾人含む14人逮捕 オンライン詐欺を組織運営

カンボジアと国境を接するタイ東北部シサケート県で、タイ警察はオンライン詐欺や違法ギャンブルに関与した容疑で台湾人3人を含む計14人を逮捕した。容疑者らはムアン郡内の民家2軒を拠点として、詐欺行為を組織的に行っていた。

摘発された拠点は、いわゆる「サイバー犯罪オペレーションルーム」として運用されていた。内部では複数のパソコン、通信アプリ管理端末、暗号資産取引用ウォレット情報、架空アカウント作成に用いる身分証データなどが確認された。

詐欺グループは、

  1. SNS・チャットアプリでの勧誘担当
  2. 偽投資サイトやオンライン賭博サイトの管理担当
  3. 送金経路・仮想通貨ウォレット操作担当
  4. 被害者との通話で信用を装う「説得担当」

といった形で明確に分業化していたようだ。これは、企業型詐欺に典型的な「業務効率化」と「摘発回避構造」を備えた形態であり、個人ではなく組織的な運営が行われていたことを示している。

また、犯行グループは利用者の心理を操作するため、AI生成画像による偽プロフィール、即応返信スクリプト、金銭送金の「成功事例」の捏造データなどを準備していた可能性がある。これにより、被害者に「信頼できる投資サービス」と誤信させ、資金を段階的に投入させていた。

タイ警察は、国境地帯におけるオンライン詐欺拠点の摘発を強化しているが、指示役が国外から遠隔操作を行うケースが増えており、実行役だけを逮捕しても組織全体の解体には時間がかかると指摘する。

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