【社会】閣議決定 年末年始は5連休に 帰省集中で交通網への影響懸念
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タイ政府は先の閣議で、今年12月31日から来年1月4日までを連休とするため、1月2日を休日とする案を承認した。通常、年末年始の休日は12月31日と1月1日の2日間だが、今回の措置により公務員を含む多くの労働者が5連休を取得できる見通しとなった。
年末年始は、地方出身者が一斉に帰省する時期であり、交通機関の混雑が例年発生。タイ国鉄(SRT)、長距離バス会社、国内航空会社はすでに増便を計画。高速道路料金の割引や都市部から地方へ向かう臨時便の運行・運航など、分散利用を促したい考えだ。
一方で、連休の長期化により、主要道路の渋滞、交通事故件数の増加、病院・救急体制の逼迫が懸念される。年末年始は飲酒運転や長距離運転による事故が増加し、毎年数千件の交通事故が報告されている。政府は地方警察と連携し、検問の強化や高速道路サービスエリアでの啓発活動を実施する方針。
また、観光地や都市部では、宿泊需要の急増によりホテル料金が上昇する。チェンマイ、プーケット、ホアヒンなど人気地域では、すでに年末以降の予約が高い水準にあり、観光業界は「旅行計画は早めに確定することが望ましい」と呼びかける。
