【三面】港湾施設で化学薬品22トン差し押さえ 麻薬生産転用を警戒し強化検査 チョンブリ県
広告
タイ東部チョンブリ県の港湾施設で先ごろ、関係当局が違法薬物生産に転用可能な化学薬品約22トンを差し押さえた。ルタポン法相も、麻薬制圧委員会、関税局、工場局などの担当者とともに現場を視察し、押収した化学物質を検分した。
タイ政府は近年、国境地帯や港湾での薬物流入対策を強化しており、特にメタンフェタミン原料となる化学品の取扱いを厳しく監視している。ミャンマー国境を中心に「ゴールデントライアングル」地域からの薬物流入が依然として深刻で、ONCB(麻薬取締委員会)は毎年のように大型押収事案を公表している。
また、港湾での大規模押収は、化学薬品の流通管理が依然として難しいことを示している。関税局はE-カスタムシステムを活用して事前審査を強化しているが、偽装申告や積み替えによる密輸は後を絶たない。そのため当局はサプライチェーン上流での摘発に注力しており、それが今回の22トン押収につながることになった。
