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【商業】訪タイ外国人は2827万人 前年比7.18%減で回復ペースが鈍化

タイ観光スポーツ省は、今年1月1日から11月16日までに訪タイした外国人観光客が2827万7276人となり、前年同期比7・18%減だったと発表した。観光収入は1兆3080億バーツ余り。入国者数は依然として高水準だが、回復ペースの鈍化が鮮明になりつつある。

背景には、中国からの観光客の戻りが遅れている点がある。中国政府は渡航規制を段階的に緩和したものの、航空便の供給不足や国内需要の変化が続き、タイ政府が期待した水準には届いていない。タイ国政府観光庁(TAT)は今年の外国人観光客目標を3500万人としていたが、達成は微妙との見方が強まっている。

一方、欧州や中東からの観光需要は堅調で、長距離路線の回復が進んでいる。プーケットやサムイ島では年末の宿泊予約率が上昇し、観光収入の下支えとなっている。ただしタイ国内の物価上昇が観光客の財布のひもを固くしているとの指摘もある。

政府は現在、短期滞在向けのビザ緩和措置や航空会社への支援策を通じて、年末までの需要喚起を図る方針。観光業はタイGDPの17〜20%を占める基幹産業であり、同省は「安定した回復軌道を維持するため追加施策が必要」としている。

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