【社会】今週はタイ全土で気温が急降下　気象局が高齢者や病人に警戒呼びかけ

タイ気象局によると、北部、東北部、中部では今週、気温が一時的に２〜４℃上昇した後、週の半ばから週末にかけて大きく下降する見通しだ。中央平野やバンコク、東部地域でも１〜３℃程度の気温上昇の後、急速に冷え込むと予想されている。

毎年11〜12月は乾季の移行期にあたり、寒気団の流入により短期間で気温が大きく変化することが多い。今年はラニーニャ現象の影響で、北部山岳地帯を中心に平年より気温変動が大きくなるという。気象局は急激な気温差が健康に影響を与える可能性を指摘し、高齢者や持病のある人に注意を呼び掛けている。

一方、タイ商務省は気温の下降に伴い、冬物衣料や暖房器具の販売が一時的に増加するとの見方を示す。タイ国政府観光庁（TAT）も、北部の避寒地では国内旅行需要が高まる可能性を指摘する。