【商業】Agoda本社が「ワン・バンコク」に移転 ハイブリッド勤務に対応したオフィス環境
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オンライン旅行大手Agodaが、タイ本社をラマ4通り沿いの大型複合開発「ワン・バンコク」に移転する。10年以上続いた現オフィスからの初の本格移転であり、新たな拠点はタワー5の7フロア、合計2万6000平方メートル超を占める大口賃借となる。
ワン・バンコクは総投資額約1200億バーツのミクストユース開発で、敷地の50%以上を公園やオープンスペースとし、全体でLEED NDプラチナ、WiredScoreおよびSmartScoreプラチナ認証を取得した次世代型ビジネス街。Agodaは、この広いフロアプレートを活用し、従業員が同じキャンパス内で自在に動けるオープンプランのワークプレイスを構築する計画だ。部門横断の協業を促す多目的ゾーンや集中作業スペース、リラックスエリアを柔軟に組み合わせ、ハイブリッド勤務に対応したオフィス環境を整えるという。
CBREのオフィス需要調査によれば、アジア太平洋地域の大手テナントは、単なる床面積よりも従業員体験とサステナビリティを重視する傾向が強まっており、Agodaの決断はその象徴といえる。バンコク中心部では新規グレードAビルの供給が相次ぎ空室率が高止まりする一方、最先端のICTインフラや環境性能を備えたビルにはテック企業や多国籍企業の移転需要が集中している。
