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【商業】国境紛争長期化でコーラートのホテル120室が予約 タイ観光当局「影響は局地限定」

タイとカンボジアの国境紛争が長引けば、年末年始の国内旅行需要が急速に冷え込むとして、タイホテル協会の東北下部支部は政府に早期解決を求めた。

ナコンラチャシマ県警が、カンボジア側に雇われたロシア人傭兵の「潜入」を疑う情報提供を呼びかけるなど、国内治安への不安が拡大。空港では入国者のスクリーニングを強化しており、観光への悪影響は避けられそうにない。国境沿い4県ではホテルやツアーなどの予約がほぼキャンセルされ、戦闘地域から離れたナコンラチャシマ県でも解約が出ている。ナコンラチャシマ県(コーラート)のインペリアルホテルでは、120室分が取り消された。洪水被害や消費停滞も重なり、同県の12月稼働率は60〜70%に落ち込み、平時の最低80%を下回る見通しだ。

一方、タイ国政府観光庁(TAT)はバンコクや主要観光地の旅行は通常通り行われていると説明し、影響は局地限定と強調する。観光はタイ経済の柱で、観光・スポーツ省集計では2025年1月〜11月中旬の訪タイ客は約2827万人、収入は約1兆3080億バーツに達している。国境情勢悪化が長引けば、国境貿易だけでなく観光収入の下振れも避けられない。

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