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【商業】ウェルネスハブ構想推進するタイ 6兆8000億ドル規模の世界市場への食い込み狙う

  1. 世界のウェルネス市場は2024年に約6兆8000億ドルに達し、タイは同分野の成長率で世界上位を記録するなど中核拠点化が加速している。
  2. タイ政府は医療拠点の強みを背景に、非病病者を対象としたウェルネス拠点構想を推進しており、付加価値の高い観光客の誘致を強化。
  3. 市場需要は若年層の予防投資から高齢層の健康寿命延伸まで世代を横断しており、健康を資産と捉える考えが経済の新たな成長柱となっている。

健康志向が世界的に広がる中、タイでもウェルネスおよび長寿関連産業が経済の主軸のひとつとして注目されている。世界のウェルネス市場は2024年に約6兆8000億ドルの規模に達しており、今後も持続的な拡大が見込まれる。タイは近年、この分野の成長率で世界上位にランクインしており、東南アジアにおける中核拠点としての地位を固めつつある。

この成長の背景には、従来の「治療中心」から「予防重視」へと消費者の医療観が大きく変化したことがある。個別化医療や心身の総合的なケアに対する需要が高まり、医療のみならず観光、不動産、食品といった幅広い産業が連動して市場を形成。タイ政府はこれまで培ってきた医療拠点としての実績を基盤に、病気ではない人々を対象とした「ウェルネス拠点」構想を推進中だ。これにより、滞在単価の高い付加価値層の観光客誘致を加速させる狙いがある。

市場を支えているのは、世代を問わない広範な需要だ。若年層は将来への投資として予防関連の商品やサービスを選択し、高齢層は健康寿命の延伸を目的としたプログラムを求める。健康を将来の資産と見なす考え方が社会に定着することで、ウェルネス産業はタイ経済の持続的な成長を担う重要な柱となる。

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