【製造】タイ製造業購買担当者景気指数 8月は13カ月ぶりの高水準に
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S&Pグローバルの調査によると、2025年8月のタイ製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.7となり、7月の51.9から上昇した。50を上回ると拡大を示すため、製造業の拡大基調が一段と強まったことになる。
生産量は過去13カ月で最も高い伸びを示し、新規受注も年内で最も高い増加率となった。企業の営業活動の成果や国内需要の底堅さが背景とされる。ただし、輸出向け新規受注は4月以来初めて減少に転じ、外需の不透明感が浮き彫りとなった。
雇用面では、人員増加の試みが従業員の離職によって相殺され、全体の雇用水準は横ばいにとどまった。
今後の見通しについて、専門家は「タイ国内市場の底堅さが成長を支える一方、輸出の減速が持続すれば製造業全体の回復力に影響する可能性がある」と指摘する。
