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【貿易】タイ 2026年の有望商品VS斜陽商品は? 電子・EVが軸、農食はペットフードが有望

  • 2026年のタイ輸出見通しは前年比マイナス3.1%〜プラス1.1%。全体の3割超を占める電気・電子関連が最重要
  • 電子・コンピューターやEVを含む自動車部品、AI対応携帯電話、インフラ関連の機械・設備が有望な工業製品に挙げられた
  • 農業・食品分野ではインド向けパーム油やペットフード、加工鶏肉、即食食品、中国向け高価格帯エビなどが有望視されている
  • 有望業種にはAIやクラウド、サイバーセキュリティ、EV充電、ペット関連、再生可能エネルギー、物流などがランクイン
  • 失速分野は米国の関税障壁を受けるエアコン、石油関連、缶詰、天然ゴム、コメのほか、書店や中古車などの業種が指定された

タイ商務省貿易政策戦略事務局(TPSO)のナンタポン局長は、2026年の輸出見通しについて、前年比マイナス3.1%〜プラス1.1%のレンジになるとの予測を示した。輸出全体に占める比率が30%以上となる電気・電子関連が引き続き重要であり、AIやクラウド関連の需要が追い風になるとした。一方、農産品は改善の余地があるものの、為替の変動が価格競争力に直結するため注意が必要と指摘する。

同局は2026年に注目すべき「有望」と「斜陽」の商品群を整理。有望な工業製品として、①電子・コンピューター(AI・データ保存需要が伸長。ただし前年の高い基準の反動で伸びは鈍化か)、②自動車・部品(EV輸出が追い風だが、中国製EVの供給増が過当競争の要因に)、③携帯電話(AI対応の新機種需要)、④機械・設備(アジアでのインフラ整備やクリーンエネルギー関連需要)を挙げた。これに対し、斜陽分野としては、石油関連(化学品・樹脂ペレット)、宝飾(黄金除く)、米国の関税障壁の影響を受けるエアコンなどが挙がった。

農産・食品では、植物油脂(インドが価格面から大豆油よりタイ産パーム油を選好する動きがあるとされるため)、プレミアムおよび環境配慮型ペットフード(ペットを子どものように扱う消費トレンドを背景に拡大が続くため)、加工鶏肉、エビ(高価格帯のものが中国で需要大)、即席食品(生活の忙しさに合う商品として市場拡大)を挙げた。一方、斜陽分野には、世界市場に旧在庫が残る缶詰の魚介・野菜、米国相互関税の影響を受けてコスト高になりやすい品目、価格で中国・ベトナムに競り負けやすい調味料、原油安で合成ゴムに置き換わりやすい天然ゴム、インドやベトナムより高値になりがちなコメ、さらに中国市場でベトナムやマレーシアと競争が激しい生鮮果物などが入った。

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タイ商工会議所大学の「有望業種/斜陽業種」ランキング

タイ商工会議所大学も「有望業種/斜陽業種」ランキングを公表している。有望側には、クラウドサービス、サイバーセキュリティ、SNS・オンラインエンターテインメント、コンテンツ制作(YouTuber、レビュー、インフルエンサー)、通信、オンライン仲介、Eコマース、医療・美容、短期金融・質屋、AI、物流(デリバリー・倉庫)、屋台・ナイトマーケット、ペット関連、再生可能エネルギー(太陽光など)、投資・金融コンサル、ゲーム、EV充電、フィンテック決済、教育テック、保険、飲食(アルコール除く)、環境コンサル、EV・航空、美容(ヘア・ネイル等)、コイン式自販機・コインランドリー、スポーツ関連などを列挙した。

これに対し、斜陽側では、ネットカフェ、記録メディア機器、書店・新聞販売、オンライン基盤のない紙媒体配送、個人商店(雑貨店)、繊維・衣料、コピー、伝統的木製家具、玩具、写真現像、中古車などが挙げられた。

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