【商業】バーツ高と価格高騰でタイ米輸出減速 政府は農家支援と高付加価値化を推進
広告

米国農務省(USDA)の2026年2月版「Rice Outlook」によると、2025/26年度の世界コメ生産量は5億4130万トンと前回予測から10万トン増加した。主な理由はカンボジアの増産で、化学肥料の使用拡大やハイブリッド品種の導入により収量改善が見込まれている。主要生産国はインド1億5200万トン、中国1億4600万トンである。
一方、世界消費量は過去最高水準となる見通しで、バングラデシュ、インド、ナイジェリア、フィリピン、タイ、ベトナム、米国などで需要が拡大している。2026年の世界コメ貿易量は6280万トンと過去最高が予想される。
こうした中、タイ産米はバーツ高と国内価格上昇により価格競争力が低下し、輸出見通しが下方修正された。輸出価格(FOB)は白米5%砕米がタイ410ドル/トンに対し、ベトナム363〜367ドル、インド350〜354ドルと割高となる。ジャスミン米もタイ1171ドルに対しベトナム433〜437ドル、カンボジア834ドルと差が大きい。
タイ政府は農家支援策として約17億9200万バーツを追加拠出し、約23万3729世帯を支援する方針を検討。また有機米30万トン、低炭素米70万トンの生産を支援し、有機米600バーツ/トン、低炭素米500バーツ/トンの補助を行う方針だ。
国内価格は2月11日時点で白米原料7400〜7800バーツ/トンと前週から下落し、相場の不安定さが続いている。
