【IT】MDES×TikTok ShopがEC講座 MSMEの販路開拓を加速
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デジタル経済社会省(MDES)とTikTok Shopが、全国1722カ所のデジタル・コミュニティセンターを活用したEC実務講座を共同でスタートした。出店開設、短尺動画の制作・編集、ライブ配信の台本設計、配送・返品の運用設計までを体系化し、地方の起業家やMSME(零細・小・中規模企業)のオンライン販路開拓を後押しする。
デジタル経済社会省は地方のデジタル人材育成を政策の柱に据え、TikTok側は安全で包摂的なECエコシステムの構築を進める。2025年は同社がタイのMSME支援に200万米ドル(6470万バーツ)を投下。プラットフォーム安全対策には世界で約10億米ドルを投資する。ローカルブランドの成長施策「#TikTokShopThaiRisers」はすでに展開中だ。
実務面では、①在庫回転と粗利を両立するSKU (Stock Keeping Unit)設計、②広告運用・アフィリエイトの指標管理、③ライブの滞在率・CVR改善、④配送費の抑制と顧客体験の両立を中心に短期間で売上を立ち上げる方法論―などを学ぶ。モール型ECとの併用や、オフライン販売との在庫同期など運用面の設計も重要になる。
日系の現地法人や販売代理店にとっては、現地の消費者行動に即した動画クリエイティブの内製体制、KOL(キーオピニオンリーダー)・アフィリエイトの選定基準、返品率管理、禁止品目や景表規制への遵守体制が競争力を左右する。 EC実務講座のテーマのひとつである決済・不正対策では、チャージバックの抑制と本人確認、アカウント健全性の指標管理(スパム・偽レビュー対策)が不可欠。物流面では、即日~翌日配送のSLA設計、返品リバース物流のコスト最適化、冷蔵・冷凍の温度管理基準の設定が論点となる。
