【物流】ホルムズ海峡封鎖でタイで肥料危機 タイ政府は供給維持のため3つの対策検討中
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中東情勢の長期化でホルムズ海峡の通航が滞り、タイが中東経由で受け取ってきた化学肥料の入港が遅れている。タイ商務省は3月15日時点の国内在庫を111万6000トンと説明していたが、当初は8月まで持つとみていた需給見通しが、足元では4月ごろまでに短縮したとして警戒を強める。
タイ政府は①マレーシア、ブルネイ、カザフスタン、ロシアなど迂回ルートの国から追加調達②周辺当局との調整で海峡付近に滞留する肥料船5隻の通航支援③農業省と連携し尿素比率を下げた配合への切り替えと有機肥料の活用促進―を柱に供給不安の沈静化を急ぐ。 タイは肥料の輸入依存度が高く、国際統計でも主要輸入国の上位に入る。世界的な供給制約が強まる局面では、調達先の分散と在庫管理の巧拙が作付けコストを左右し、コメやサトウキビなど主力作物の収益にも波及することになる。
