【環境】スカイICTが主要空港の脱炭素化に着手 AIで運営効率2割超引き上げ
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タイの空港テクノロジー大手スカイICTは、タイ空港公社が管理する主要空港において脱炭素化を推進するグリーン変革事業に着手した。同社は2026年から、環境負荷の低減と運営効率の向上を両立させるモデルへと舵を切っている。政府が掲げる2050年ネットゼロ排出目標に合わせ、空港内のエネルギー消費を最適化するAIソリューションの導入を進める。仕組みとしては、照明や空調にスマートセンサーを配置し、旅客の混雑状況に応じて電力を制御するものだ。これにより空港全体のエネルギーコストを年間15%以上削減できる見込みという。
目次
CO₂排出量の可視化と地上業務車両の電動化
スカイICTのプラットフォームは、CO₂排出量をリアルタイムで可視化し、削減目標に対する進捗を管理する。地上支援業務の車両電動化や再生可能エネルギーの導入支援も事業の柱だ。これらの技術は、タイが地域の航空ハブとしての地位を維持するうえで不可欠な要素であり、ESG(環境、社会、ガバナンス)を経営の中核に据えてグローバルな環境規制への対応を急ぐ日系航空関連企業にとっても、重要なパートナーとなりつつある。
AIが乗客フローを最適化し運営効率を向上
AIによる乗客フローの最適化により、空港内の滞留時間を短縮し資源の無駄を省く。最新のデータ解析によれば、チェックインから搭乗までの工程を簡略化することで、従来比20〜30%の運営効率向上が確認された。旅客の移動を円滑にすることは電力消費の分散や冷房効率の改善にもつながり、CO₂排出を抑えることができる。
こうした実績を背景に、スカイICTは東南アジア各国への技術輸出も視野に入れる。デジタルとグリーンの融合は、タイの競争力を再定義する動きとして注目を集めている。
