【商業】燃料急騰でタイ・エアアジアが夏スケジュール路線を追加停止
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中東紛争を背景とした原油・航空燃料の急騰を受け、タイ・エアアジアが2026年夏スケジュールの路線をさらに削減した。紛争前の1バレル80ドル前後から140ドル超に急騰したJet A-1燃料の価格上昇が、運航コストに直撃しているためだ。燃料費はフライト1便あたりのコストの約30%を占めていたが、この急激な上昇により、航空会社は路線の緊急見直しを迫られている。
今回、新たに停止・削減が決まった路線は、ドンムアン発カトマンズ線(4月28日〜8月1日)、ドンムアン発デンパサール線(5月1日〜6月30日)、ドンムアン発シンガポール線(5月12日〜6月30日)、ドンムアン発香港線(5月11日〜6月30日)、ドンムアン発クアラルンプール線(4月29日〜10月24日)など。インド主要都市への路線も停止対象となった。
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広がるタイ航空業界への影響
路線停止の波はタイ・エアアジアにとどまらない。タイ・エアアジアXはドンムアン発上海線と同リヤド線の運航を停止し、タイ・ライオン・エアはドンムアン発ソウル(仁川)線を5月9日から9月末まで休止する。ノック・エアは国内のチェンマイ発ウドンタニ線の運航を4月中停止した。また、タイ航空は5月以降に46以上の便を削減する方針を示している。
国際航空運送協会(IATA)のデータでは、2026年3〜6月の間に世界全体で15万便以上が削減された。欧州からタイへの航空券価格は2026年4月に前年比58%程度上昇したとされ、旅行者の渡航意欲を大きく損ねている。なお、中長距離路線での燃料比率が高いことから、タイを拠点とする企業の出張計画や輸送コストにも影響が及ぶことが懸念される。
