【政治】タイ経済閣僚会議が初会合を開催 景気刺激策を協議 政府の強い危機感が浮き彫りに
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タイ政府は4月27日、経済状況の打開を目的とした経済閣僚会議の初会合を開催した。首相を議長とするこの会議には財務省や商務省、中央銀行の代表者が集まり、低迷する国内景気を浮揚させるための緊急対策を協議した。現在の成長率が潜在的な水準を大きく下回っているとの認識のもと、政府は迅速な政策執行を目指す。
今回は、停滞する個人消費を刺激するための現金給付と、観光業のさらなる活性化に向けた支援策が主要な議題となった。家計債務の増大が消費の重石となっている現状を踏まえ、債務調整の枠組み作りについても活発な議論が交わされた。エネルギー価格の安定化や農家への所得補填といった分野でも具体的な数値目標を伴う施策が検討されており、これらをパッケージとして取りまとめ速やかに内閣承認を得る考え。冷え込んだ市場心理を好転させ、民間投資の呼び水とする狙いだ。
経済閣僚会議の常設化は、政策決定のスピードを上げ省庁間の壁を取り払うための試みでもある。日系企業を含む外資勢にとっては、政府の経済方針が一本化されることで予見可能性が高まるメリットがある。
ただ、その一方で、バラマキ型の政策が財政健全性に与える影響を危惧する声も根強い。短期的な刺激策と並行して、労働力不足や産業構造の高度化といった構造的な課題にどこまで踏み込めるかが今後の焦点となる。
