【物流】商務省、中国向け輸出拡大へ、タイ産ドリアン品質管理と物流体制を強化
広告

タイ商務省が東部チャンタブリ県でドリアンの出荷状況を確認し、中国市場向けの輸出拡大に向けて品質管理を強める方針を示した。同省の発表によると、2026年のドリアン生産量は全国で207万1000トンと見込まれ、前年比33%増となる。ただ、供給増は輸出機会を広げる一方、品質低下や価格下落を招けばタイ産果物のブランド価値を損なう。そこで、商務省は農業・協同組合省、税関、農産品規格機関などと連携し、選果から輸出通関までの管理を一体化させる考えだ。
現地の選果施設では、熟度を測るデンプン比率を最低32%、一部では35%に設定し、残留物質やカドミウムなどの検査も実施。商務省は国内モダントレード向けと中国向けにフルーツキャラバンを送り、コンテナ100トン超を輸出ルートに乗せた。中国のインフルエンサーを起用したライブコマースも展開し、販売目標は少なくとも200トンとする。物流面では、ベトナム・ラオス・チェンコン経由の国境ルートに担当チームを派遣し、通関や輸送の停滞を防ぐ。
生産増の年ほど、収穫・選果・低温保管・輸送・オンライン販売を切れ目なくつなぐ体制が問われる。日系企業にとっては、コールドチェーン・包装資材・検査機器・EC支援に商機がある。参入を図る場合、単なる輸送受託ではなく、品質データ管理やトレーサビリティ、販売後のクレーム対応まで含めたサービス設計が重要となる。高品質品を中国内陸部まで安定供給できれば、タイ産ドリアンの価格維持にもつながる。
