タイ人のカジノ入場条件を緩和へ 6カ月以上の定期預金5000万バーツを撤廃
タイ政府がカジノを含む複合娯楽施設を開設する形で賭博の合法化を図ろうとしているが、これに対しては、ギャンブル中毒問題の拡大などを懸念する否定的意見が出ている。このため、複合娯楽施設法案には、6カ月以上の定期預金が5000万バーツ以上のタイ人に限ってカジノ入場を許可することが盛り込まれていたが、チュラパン副財務相はこのほど、このタイ人の入場条件が撤廃されることになったと明らかにした。
預金額が5000万バーツ以上のタイ人はわずか1万人ほどしかおらず、多くのタイ人が合法的なカジノには入れずに違法な賭博場に流れる恐れがあるためとのことだ。
複合娯楽施設案の内容については、法律最高諮問機関の法令委員会が現在内容を精査中で、3月11日の閣議で同案が取り上げられる予定とのこと。