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インラック元首相のタイ帰国に実現味 最高裁が過去の罪状の一部を取り消し 

最高裁判所は3月4日、国外逃亡中のインラック元首相(タクシン元首相の妹)が首相在任中、政府の大型インフラ開発プロジェクト(総工費2兆バーツ)をプロモートする予算2億4000万バーツのキャンペーン発注において不正があったとする罪を取り消すことを決めた。これによりインラック元首相のタイ帰国が現実にまた一歩近づいた。

政治政府政策分析研究所のタナポン所長によれば、タクシン元首相の早期解放を実現するため、仮釈放と刑務所外での服役に関する新規則を矯正局が発表したこともインラック元首相の帰国にとって追い風になるという。

インラック元首相(56)は2014年5月のクーデターで軍事政権が誕生した後、複数の罪に問われ裁判にかけられることになったが、17年半ば、裁判が行われている最中に密かに国外に脱出。それ以降タイに戻らず、実兄タクシン元首相と同様、海外亡命生活を続けている。

タクシン元首相は昨年8月に外国生活に終止符を打ち、15年ぶりにタイに帰国し、収監されることになった。この際、インラック元首相はタクシン元首相と帰国直前まで一緒だった。そのため、兄に続いてインラック元首相も間もなくタイに帰国するとの憶測が出ている。

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